年明け早々がっかりしたドラマは、TBS開局50周年記念ドラマ「鹿鳴館」でした。

「鹿鳴館」は三島由紀夫の戯曲です。

新潮文庫版の「鹿鳴館」に収録されている「自作解題」の中で三島氏は


『鹿鳴館』は、筋立は全くのメロドラマ、セリフは全くの知的な様式化、という点に狙いがあるので、特にセリフにすべてがかかっている以上、セリフの緊張がゆるめば、通俗的なメロドラマしか残らない。これをおそれて、私は強硬に、ノーカット上演を主張してきたわけだが(略)


と、書いているのですが、先日のドラマではもう… カットどころでは無かったですね。キャラも違っていてショックです。

脚本の鎌田氏は「武蔵」の時も、原作関係ねー調の作風だったので、OPテロップで名前を見た時、ちょっと不安になったのですが、観終わってみて、ああああやっぱり…という感想です。俳優さん方は熱演してらっしゃいましたが…


昔、新派の舞台を拝見したことがあります。久雄を挑発する影山、クライマックスからラストまでの、朝子と影山のやりとりがとても見応えがありました。朝子は水谷良重さん、影山伯爵は菅原謙次さん(←my極め付け!の影山伯爵!)でした。芸術劇場でも放映したのですが、アーカイブスには残ってないようです。


わくわくしたドラマは「あしたの、喜多善男」!

原案 島田雅彦氏「自由死刑」

脚本 飯田譲治氏です。

こちらは原作=原案未見です。そういう作品のドラマ化の方が思い入れが少ない分、楽しんで見られるってこともあるのかもしれませんね。

伏線と今後の展開が気になります。

松田龍平くんがいい味みせてくれてます。そういえば「鹿鳴館」は翔太くんが出てましたね。


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